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概要

kamaboko_all

優秀賞「オマエは今までその目で何を見てきたのか、これから何を見るのか」柾木高(64歳)大阪府堺市「優秀賞」有難うございます。毎回何を描くか、どう描くかを下地作りの段階から一生懸命考え描いて来ました。その賜物と思っております。絵を描いて来て40年程になります。改めて「オマエは今までその目で何を見てきたのか、これから何を見るのか」を考えて絵を描いていくのだろうな、と思います。寸評展示会場でこの作品の前に来ると、ギクッとして、皆、足が止まります。ジッと自分を見つめる眼があるからです。はかまぼこ板にガラス玉を嵌め込んだのではと思わまつげせる程の眼。そして、眉毛、睫毛。どうやったらこんな絵が描けるんでしょう?「写実絵画の柾木これにありです」「太の散歩(フトノサンポ)」宮脇一志(49歳)鳥取県鳥取市寸評大賞作家、宮脇さん。前回の幻想的な作品から一転。今回はとってもユーモラス。肥満の男性の散歩で、タイトルも犬にあらず、太(フト)の散歩。右のモノクロームの画面から左のカラーへと構成もお洒落。犬の「こっちですよ」の姿も可愛い!何よりも紅色が効いてます。絵の展覧会で美術館を訪れる時に、自分が画商になったつもりで、-卓上に置きたいなとか、廊下に飾りたいなとか-買い付け気分で作品を観ると気に入った一枚と出合い易いと聞いた事があります。皆さんは何枚お気に入りが出来るでしょうか?今回の作品では、少しでも皆さんの鑑賞に堪え得るように線描に力を入れました。誰かが絵を描く際の刺激になれば嬉しいですし、これから始められる方々の動機付けになったのなら尚更です。7