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麓川の下流部で、比較的市街地に近い当地域は、東西を低い山並みに囲まれ、川谷や台地などに開いた農地は傾斜が強く小規模で、生産性の向上が困難です。主産業の農林業は兼業化が進み、葉タバコ、しいたけ生産が減少し、内子フレッシュパーク「からり」への野菜や果樹の出荷が増加、観光ぶどう園などの発展と併せ、交流農業が進展しています。過疎化、高齢化が進み、地域社会の担い手は女性、高齢者へと移る中で、農村の原風景の優位性をむらづくりに生かし、新しい発想による振興と自立を目指します。論田自治会21美しい農村景観から交流農業を発展させます主体性と誇りをもって、ふれあいの中で、農村、農業の真実を主張することが大切です。1人づくり、組織づくり地域の個性を生かして、都市との交流を図るため、地域の自然、文化、観光、産業、生活に精通し地域で育ち、生活しているリーダーの発掘と育成、計画的な学習活動、新しい枠組みの組織育成を行います。敬老会、運動会(年1回)、老人、女性などを対象にした各種学習会、炭焼き技術の伝承や炭を利用した料理教室などの体験教室などを開催し、地域間および各世代の交流を図ります。2都市の求めるもの健康志向食料生産への取り組みや、「からり」を利用した農畜産物の加工、販売、サービス、交流事業の展開、観光農園との連携など、この地域トータルで評価した「地域経営」戦略を立てることも重要です。都市生活者との交流においては、地域の景色や食べ物、歴史文化を総合的に味わい、地域の人々とじっくり話し合い、触れたいという心の満足度を求めるようになってきました。都市の人々の求めるものの、基盤は農村・農業です。3観光ガイドライン石畳地区、河内地区との連携により「満穂村」の名所、旧跡を結ぶ観光ガイドラインを策定し、遊歩道などの整備を図る一方、四季を通して楽しめる体験農園、貸し農園、観光農園の連携など総合的な整備を図ります。4論田らしいグリーンツーリズムまた、村に昔から残るナツメ、グユミ、シシャブ、キイチゴなどの植物を道端に植栽し、季節や旬の味を楽しむなど、自然に親しむ方策を点から線、そして面へと連動させ、「満穂村」の魅力を広げます。豊かな農村景観を生かしてペンション、農家民宿などの実現に向け研究会を発足し、先進事例の研修などを重ねながら、論田らしいグリーンツーリズムを模索します。5環境に配慮した地域づくり内子町市街地の上流に位置するこの地域は、内子町全体の環境を考慮しなくてはなりません。水源の森に照葉樹などを植栽し、小学生の環境教育の場として世代を越えた交流の場を整備します。河川を清掃し、沿道へ植栽するなど美しい景観を観光資源とします。論田地域における景観の基準を作成し、相互理解を深めます。