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66挑戦!大地にやさしい道づくり降水量は、戦中・戦後と比較して、ほとんど変わっていません。しかし、川を流れる水の量は、「少なくなった」といわれています。一般には、森林の形態変化(戦後の乱伐と、その後積極的に進められた針葉樹の植樹による森の様変わり)によって、保水力が減ったことや河川改修工事が原因ともいわれています。果たしてそれだけなのでしょうか?大地に降った雨は、土の中をゆっくりと旅して地下水脈に到達し、その水脈が伏流して少しずつ・安定的に大地にあふれ出したり、川となります。ところが、アスファルトやコンクリートで覆おおいつくすと、何年、あるいは何十年もかかって、森林から川へ、そして海へと還流されていた水は、あっという間に海へ流れてしまうのです。森林を分断する道路や水路の開発が、地下水脈を寸断します。大地へ染みこませないで排水路へ導けば、水は一気に森から川へと流れ込むのです。そのため、近年では、少しの降水でも川は氾濫し、短い日照りで干上がってしまいます。川の水が減ったように見えるのは、これが最大の原因なのではないでしょうか?そうした意味から、本来あるべき水と大地の仕組みを修復しようと、立山地区の林道の側溝をコンクリートではなく、水を漏らす「石積み」で施してみました。この透水性側溝。当初こそ地滑りを起こしてしまう可能性があるのでは!?という見方もありましたが、幸い道路は痛みません。農道にも工夫があります。麓川の源流域に点在する集落に向かって、急峻な谷間を縫うように通っています。露出するコンクリートの壁面には、穴を開け、地下水を逃がしました。また、ツタを植え、壁面から森林にかけての斜面(のり面)には、もともとそこに生えていた樹木を植えました。自然と相談しながら、地道な挑戦を重ねています。ともにつくるエコロジータウンうちこ分りくづ道す促を復回の森たれさ断透水性側溝の施工分断された森の回復現地調達低木苗コンクリートブロックまたはコンクリートよう壁の場合現地調達低木苗現地調達亜高木苗草類種子によるのり面保護処理